アルポットを実際に使ってお湯を沸かして沸騰までの時間を測ってみました。
まず燃料となるアルコールを入れるところから。アルポット本体の外筒を取り外し、バーナー兼燃料タンク部分を取り出します。
付属の燃料ボトルには160ccのアルコールが入っています。
安全キャップを外してタンクに入れます。取扱説明書では80cc つまりボトルの半分まで注入できるとなっています。(80ccでの燃焼時間 約45分)
燃料ボトルの穴が小さいので逆さにしただけではなかなか出ていきません。
指に少し力を入れれば出て行く感じなので、調整がしやすいです。
少しこぼれましたが、アルコールなので揮発しやすく、すぐに乾いてしまいます。
※燃料用アルコールは主成分がメタノール(メチルアルコール)で、エタノール(エチルアルコール)とは違い人体には有害です。大量にこぼしたりした場合は、蒸気を吸いこまないように風通しを良くするなどしてこぼしたものの処理を行ってください。また消毒等には使用しないでください。
ボトルの約半分のところで注入ストップ。
タンクを覗いてみると、写真では見えにくいですが、液体の動くのがチョロっと見える程度です。たくさん入ったという感じではありません。
データを取るためにデジタルペンサーモで温度を測ります。
このデジタルペンサーモ 温度がすぐわかるので便利です。
今回の状況は水を約500ml、水温は30℃、外気温は29.4℃という条件です。
では着火。安全キャップをはずしてガラス芯に火を近づけます。
危なげなくつきました。結構な高さで炎が立ち上がります。今回は室内なので炎の色がオレンジ色に見え、燃えているのがわかりますが、屋外ではもっと見えにくいかと思います。屋外では点火しているかどうかの確認には注意が必要です。
本体の外筒を取り付けました。
本体側面の覗き窓からも燃焼状態が確認できます。
アルミ容器を取り付け湯沸し開始。使用中は外フタは外した状態にします。
ガラス芯部分のあたりからだと思われるパチパチとした小さな音が鳴り続け、外筒とその内側にある遮熱筒との隙間からわずかに煙が出てきます。
約4分経過時の水温を測ると68.6℃です。少しブクブク状態。
本体は触れなくないですが結構熱くなっています。
フタの隙間から勢い良く湯気が出てきました。沸騰です。
経過時間は約7分半。
フタを開けるとグツグツと煮えたぎっています。
本体外筒を外して消火します。安全キャップを炎の上からかぶせます。学校の実験でもありましたアルコールランプの消火の要領です。
消化後のガラス芯はこんな状態。ところどころ黒くなっています。
せっかくなので沸かしたお湯でお茶をいただきました。アルミ容器はまだまだ熱いので、アルミ容器を本体に入れたまま本体のハンドルを持って注ぎます。
今回は水温・外気温とも高めな状態というのはありましたが、短い時間で沸騰しました。
また別の条件でもデータ取りしてご紹介しますので、参考にしてください。